今回は【絵本】の話
読み聞かせは子育てを彩る!
読み聞かせを始めて早5年…読み聞かせの魅力を日々感じているもんです。
ブログを読んでくれた方が読み聞かせをはじめる
→子育てが楽しくなる
→子どもが本を好きになる
→読み聞かせをしてもらった子が自分の子育てにも読み聞かせを取り入れる
という素敵な循環を生み出す手助けになること!
読み聞かせの世界に踏み込むタイミングは子どもが生まれたから!という方がほとんどだと思います。
この記事では『読み聞かせの入り口』という題で前編・後編で書いていきます。
前編では子育てが知育の面でどのようにいいのか
後編では知育以前の読み聞かせの魅力について書いていきます。
では、さっそく本題に入りましょう!
読み聞かせはどのように効果があるのか??
読み聞かせや読書の本をこれまで30冊ほど読んできました。それらをもんなりにまとめると読み聞かせの効果はこの3つだと考えます。
- 語彙力が身につく
- 背景知識が身につく
- 『語彙力』と『背景知識』があるから読解力が身につく
詳しく見ていきましょう。
語彙力が身につく
本を読めば読むほど『語彙力』が身につくのは多くの方が経験されていることだと思います。
日常生活の中での会話が毎日毎日新しい語彙の連続になることはほとんどないはずです。
多くの家庭が『おはよう』からはじまり、『おやすみ』で終わる生活で
『今日はこれまで使わなかった新しい語彙が10個もあった! 』
など数えてもいないでしょうし、意識して語彙を発している方は少ない…。
これでは、子どもが新しい語彙を獲得するのは難しいことが想像がつきます。
これを打開するのが絵本の読み聞かせです。
絵本は家では使わないような語彙の連続です。しかも挿絵がついているので、子どもは言葉と絵を無意識につなぎながら理解していくことになります。
理解できる語彙が多ければ、小学生に上がったときに教師の話すことを理解できる範囲が語彙がない子よりも広いの当たり前です。
『幼児期の生活体験の差(Meanigful Difference in the Everyday Experience of Young American Children)』というアメリカの研究では子どもが4歳までに聞く単語の数をデータから推定したところ、
専門業種につく親を持つ子 4,500万語
一般労働者家庭を親に持つ子 2,600万語
生活保護受給家庭の子 1,300万語
という結果がでているそうです。
これを読んだときに、ただ日々の生活だけでこれだけの差が生まれることに驚きました。
普通に生活しているだけだと、日常会話の中でこれだけの語彙に差が生まれると考えると、それを補うために数多くの絵本は力になってくれそうだ、と改めて思いました。
語彙を増やす…なら図鑑とか言葉100!みたいなのをたくさん開けばいいかな…?
悪くないですが、それだけでは次の力が身に付きにくいです…
背景知識が身につく
次の2つの文章を読んでどれくらい理解できますか?
A.第3試合に登板後、中2日で登板した佐藤は、先頭の田中にバットを送りながらも、ツーベースを献上。続く2打者を三振に取り、高橋を敬遠で空いている1塁に歩かせた。
B.佐藤と田中二人で84ランを得点したが、高橋は8オーバーを投球する間アウトを奪えず37ランを失った。田中は斎藤をディープスクエアレッグのベバンにプルショットを打った時点で長松はまた投げられ、太田もmかだ2オーバー投げられる状況であったが、勝つためにはいまだ1オーバーにつき7ランが必要になっている。
これは『できる子に育つ魔法の読み聞かせ』で例に挙げられていたものを少し変えたものです。
Aはなんとなくわかったけど、Bは全然という方が多いと思います。ちなみに、Aは野球記事でBはクリケットの記事です。
クリケットのルールも用語も知らなければ、読むスピードも理解も難しい…。
このことから、色んな経験をしてい子は理解が早いということが言われています。でも、実際あれもこれも体験させるなんて不可能です。
そこで出てくるのが絵本!絵本では遠いところにも行けますし、色んな人に出会えます。
子どもたちは絵本を読んでもらいながら、『仮想体験』をすることで『背景知識』を獲得していくことができるということです。(もちろん実際に体験する方がより印象に残るはずですので、できることはやらせてみるに限ります!)
このことから、単語を見るだけの図鑑や単語100!みたいなものでは体験がなかなかできませんので、物語も読むことをおすすめします。
『語彙力』と『背景知識』があるから読解力が身につく
先に説明した『語彙力』と『背景知識』があるからこそ、文章を目にしたときに『読解』が可能となります。
『語彙力』があれば、そもそも単語の意味がわかります。
『背景知識』があれば、単語がわからなくても「こんなことかな?」と想像することができます。
どちらも身についているからこそ、読解力が高いということが可能になると思うのです。
おすすめ書籍
ここでは読み聞かせがどのようにいいのか!という観点から2冊ご紹介
- できる子に育つ 魔法の読み聞かせ
- 読書する子は○○がすごい
読み聞かせはじめよう!!と思う方が続出すると思っている本です。
できる子に育つ 魔法の読み聞かせ 著:ジム・トレリース
↑こちらの著者ジム・トレリースの別の本について記事も書いています
読書する子は○○がすごい 著:榎本 博明
気を付けてほしいこと
知育ものばかりにならないことを強く願います。
書店にいけば意識の高い親さんが多いことから「知育」という言葉が目立ちます。そして、実際に売れているようです。
でも、多くの専門家の方が進められる良書は一見地味なものが多く、親からみれば最初魅力がわかりにくいと思います。
実際もんもそう思いましたし、正直に言えばセットに入っていなければ手にとることも、調べることもなかったと思います。
もんが買っている絵本のセットほるぷ図書館についてはこちら
さすが良書と呼ばれるだけあって、何度も子どもがもってきます。
ちまたの人気の絵本と読む頻度がちがう…
その不思議さに魅了されて、今絵本にはまっているのだと思います。
だまされたと思って、ぜひ長年愛されている絵本にも数多く出会ってほしいと思います。
のちのちに願う事
絵本のはじまりが知育だとしても、子どもに読み聞かせを続けることで、絵本と子どもと過ごす時間が『HAPPY』な時間になることを願っています。
実際そうなると思うので、それまでは毎日歯磨きのように読み聞かせを継続してほしいと思っています。