今回は【絵本】の話
2022年11月2日松居直さんが亡くなられました。
安らかな旅立ちでありますよう、お祈り申し上げます。
長く語り継がれている絵本を読んでいると、必ず出会うのが松居直さんのお名前。
亡くなられたことを受けて、改めて松居直さんの書物を手にとることにしました。
読んでいて、自分の記録に残しておきたいと思い、記事を書きます。
松居直さんとは
もんにとっては松居直さんは絵本を書いている人
ちなみに、もんともんの子どもが好きななのは『ぴかくんめをまわす』です。
- 編集者
- 出版業者
- 児童文学者
編集を手掛けた作品で有名なのは
- 月刊『母の友』
- こどものとも
保育園や幼稚園でよく購入されている月刊絵本ですよね~
松居さんが関わった作品で有名なものは
- ミッフィーちゃんでおなじみの『うさこちゃん』
- ぐりとぐら
- だるまちゃんとてんぐちゃん
と多数あります。
数多くの名作を出版し続けてくださっている福音館書店の社長もされていましたし、市町で絵本をもらえるNPOブックスタートの理事長と長年絵本に携わってこられました。
松居直さん著『絵本・ことばのよろこび』を読んで
松居さんは書物も数多く出版されているのですが、今回手に取ったのは
絵本・ことばのよろこび 《日本基督教団出版局》
松居さんのもとに寄せられた手紙や聖書を交えながら松居さんの絵本への想いを知る事のできる1冊です。
特にもんの心に響いたことを2つ記録しておきます。
絵本はおとなが子どもに読んでやる本
これは本なかで伝えられていることです。
特に母親か父親が子どもに絵本を読んでやるのが、もっとも理想的な絵本の活用の仕方で 、そのときに創り出される時間こそが家庭生活の核心となるものです。
絵本・ことばのよろこび 松居直著
理想は母親か父親が…という文章がありますが、基本は「おとなが」という表現をされているのがもんのなかでは「いいな」と思っています。
松居さんの本を読んでいると、自分の子はもちろんですが、是非、色んな子どもたちに絵本を読んでいきたいと思えます。
よく、絵本を読んであげるのはいつまで?という疑問があがりますが、できるだけ子どもが聞いていてくれる間は絵本を読み続けていきたいと思います。
読み聞かせの本で有名なこの本↓では18歳まで読み聞かせを続けて親子の関係を気づいていた実例も紹介されています。
読み聞かせについてよさをもっと知りたいと思った方は「ジム・トレリース」さんの本おすすめです。
- できる子に育つ魔法の読み聞かせ
- 読み聞かせ この素晴らしい世界
絵本に知育を期待しない
絵本を好きで読んでいるもんですが、絵本を手に取るきっかけとして『知育』としての効果も書いた記事も書いています。
入口は知育だとしても、絵本の読み聞かせを続けていって、『絵本って楽しい』にいたってほしいと思っています。
絵本で、なにかを教えたり、押しつけがましくわからせようとしたり、あるいは文字を教えたり、数をかぞえさせたり、解説を加えたり、質問をしたりはしてほしくありません。
絵本・ことばのよろこび 松居直 著
と書かれています。
絵本の作りてである松居さんはそのような絵本の使い方を望んでは作られていないということですよね。
だから、絵本はおもしろいのだと思いました。何かを学ばされるものではなく、子どもが大人が、読んだ人が楽しくなるように作られているのだと思わされた一文でした。
親としては、ついつい絵本に何か期待する気持ちを0にするのは難しいかもしれませんから、ここはバランスかなともんは思っています。(知育目的の絵本も存在しますから)
続きには
そんなことをすれば、絵本の本質的な価値が失われてしまうからです。
絵本・ことばのよろこび 松居直 著
絵本の本質的な価値を味わうことを忘れずに絵本を子どもと楽しみたいです。
まとめ
松居直さんの訃報を受けて、改めて松居さんの書物を読み直しました。
絵本のよさを知ると、もっと子どもと絵本を楽しみたいと思う気持ちが膨らみます。
松居さんは数多くの絵本作りに携わってこられた方で、絵本の魅力をたくさん知っておられるかたです。松居さんの書物を読むと、自分では気が付けなかった絵本を楽しむ視点をいただけます。
絵本について知りたいなと思ったときには松居さんの書物おすすめです。
図書館には必ず1冊はあると思いますから、探してみてください。
以上、もんでした。