その「英語」が子どもをダメにする おうち英語のバランスに悩んだら

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今回は【親向け本】について

その「英語」が子どもをダメにする (Amazon)
Azusa

おうち英語を進めたい私としては「ドッキ」とするタイトル

こんな方におすすめです。

  • おうち英語をしている方
  • おうち英語に興味がある方
  • 既に習い事で英語をしている方
Azusa

これを読むと自分はどんな英語をみにつけさせたいのか、を考える手助けになります。

目次

本の内容をざっくり紹介

今井むつみさんの著書や「ルポ誰が国語力を殺すのか 」でも思いましたが、言語は思考するための道具です。

道具を使えるものにしていくためには、ただ日常生活を送っているだけでは足りなくて、日々「思考できる道具」になるところまで磨いていく必要があるのだということです。

みんながもっている「言葉」にも大きな格差があることを感じさせられました。

今回の『その「英語」が子どもをダメにする』では英語も同じですよ。ということを気づかされました。これが分かったうえで英語にどれだけの時間を使うのかを考えることはおうち英語で「思ってたのと違う…」という結果にならないためにも必要なことだと思いました。

Azusa

今のわたしに刺さった部分を中心にまとめますので、気になった方はぜひ本を広げてみてくださいね。

よくある勘違い

『英語が話せる=勉強ができる』ではない。

英語にコンプレックスがある私としては英語が話せていると「頭がいい~」と単純に思ってしまうのですが、結局は話している中身が大事ということです。

友だちとペラペラおしゃべりしているからといって「あの子は頭が良い」とか、「あの子はすごい」とか思ったりはしないはずです。

引用:その「英語」が子どもをダメにする 榎本博明

確かにそうだな、と思いました。

でも、英語だとしゃべっているだけで、賢そうに見えてしまう…

英語にコンプレックスがある私としては英語が話せていると「頭がいい~」と単純に思ってしまうのですが、結局は話している中身が大事ということです。

言葉には種類がある

  • 会話のための言葉
  • 知的活動のための言葉

会話するときに必要な言葉はそんなに難しいものは使っていませんよね。

よく英語でも『英会話は中学校英語で十分!』みたいな表現をされることがあるのように、日常の楽しい雑談程度でハイレベルな言葉を使う必要はありません。

しかし、物事を専門的に学ぼうとする、思考するとき、つまり知的活動を行う際には会話とは言葉が必要になります。

上と重なってきますが、会話ができれがOK。ではなく、思考する力を育てるためには知的活動を行える言葉を磨いていく必要があり、それが会話をいっぱいしておけば磨かれる、というわけではないということがわかります。

日本語は特殊

この本を読んで初めて知ったのですが、他の多くの国では専門的な知識は英語でしか学ぶことができない、という状況があるようです。

世界の多くの研究が英語で行われているから英語すごい!とも考えられるのですが、

日本の場合、日本語で科学や技術を展開できている、というのがすごい!!のです。

他の多くの国が英語で研究が行われているのは、英語でないと専門的に学ぶ土台が築かれていないから。

母国語を使うことで、細かなニュアンスなどを表現できる、日常使う言葉で研究ができることのよさを知る事が出来ました。

言語の違い

分析の中でおもしろいと思ったのは『使う言葉で心理も変わる』というところである。

日本人は「どちらともいえない」という判断保留の回答が多いのが日本人にとくにみられる傾向があるそうです。

しかし、日本人が英語で回答をすると「中間的回答」が少なくなり、反対に「断定的回答」が多くなるそうなのです。

Azusa

使う言語で回答結果がかわるなんて不思議!

日本人の優柔不断な態度はいけないことのように感じているのはわたしだけではないはず。

はっきりした意見をもたないと‥と思いこんでいたのですが、この優柔不断と思われる結論を保留にして、「こういうことだろうか」と考えることが様々な角度から複眼的にものごとを見ようとするレベルの高いことすることにつながっているとのこと!

欧米は「自己中心の文化」であり、何事に関しても他社の影響を受けず、自分基準でものごとを判断します。

日本は「間柄の文化」であり、一方的な自己主張で人を困らせたり、嫌な思いを支えたりしてはいけない。という愛ての気持ちや立場を配慮しながら判断します。

日本人は自分の意見が絶対ではないかもしれない、という視点をもっているからこそ、曖昧な回答になるわけだけれども、それは多様な視点をもっていることの表れで、認知的複雑性が高いことの証拠なのです

思考できる子に育てるために大切なこと

思考の道具である言葉を豊かにもつように子どもに働きかけ、豊かな言語環境を与えるように心がけましょう。

間違いだらけの早期教育 その「英語」が子どもをダメにする 榎本博明

言語は思考するための道具にするために

  • 子どもの自発的な活動をする時間をとる(習い事ではなく)
  • スマホは使わせない
  • 生活体験、自然体験の幅を広げる
  • 読書週間を身に着ける

感想

おうち英語に役立てたくて読んだ本ですが、日本語を使えることのありがたさを感じることになりました。

Azusa

日本語すごい!

日本語が素晴らしいものであることや日本語を使った思考についてのよさを再確認できましたので、やはりうちが目指すは日本語優位のドミナントバイリンガルだな、と思いました。

基本は日本語で思考できる言語能力をしっかりつけていく。

それに加え、英語を読むことができることで世界を広げていく。

学ぶことで、我が家のおうち英語の指針がより明確になった気がします。

自分でも読んでみよう!と思った方は是非本を手にとって読んでみてくださいね。

その「英語」が子どもをダメにする (Amazon)

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