今回は【ことば】の話
1歳半を過ぎてくると発語はいつかな…と気になることがあります。
先日、ことばの覚え方について学んだので、まとめます。
- ことばをどのようにして習得していくのか
- 発語はどのようにして行われるのか
ことばの役割
そもそもことばってなんだろう?
ことばの役割
- 伝える
- 情報を処理する
- 行動を調整する(精神的な安定)
1はそのままの意味なので割愛して…
2の情報を処理する
言語化することで頭の中って整理されますよね。
反対にことばがないと、頭の中のごちゃごちゃを処理できず、堂々めぐりしてしまうこともしばしば。
3の行動を調整する
- わたし今ドキドキしている
- わたし今怒っている
などと、言葉にすることで、自分を客観的にみることができます。
わたしたちは物を考えることができる、ともいえます。
思考するためには言葉が必要。
ことばと思考について学ぶなら手に取りやすいのがこの本!
今井むつみさんの「ことば力と思考力」のレビュー記事はこちら
ことばの氷山モデル
氷山はよく色んなたとえにでてくるけど、
ことばも一緒で、下の「分かることば」があって、「知っていることば」ができてからでないと発語「言えることば」には至らないとのこと。
ポイントなのが、「分かることば」とは体験や行動を伴うものであるということ。
フラッシュカードで「分かる」ではなく、体験・行動を伴うことが大事。
先での中の今井むつみさん「ことば力と思考力」の文を借りると、
- 体験や行動を伴って覚えた言葉は生きた知識
- 体験や行動がなく入れた言葉は死んだ知識
となるということですね。
絵本の場合はお話の中を読むことで疑似体験しているようなものだから読書はいいよ~って言われています。
発語がまだないという事は、まだまだ「分かることば」を増やしている途中。ということ。
その子のことばのタンクは大きいのかもしれません。
まだ小さいうちは焦らず、「分かることば」を増やすお手伝いをしていってよいのかな、と思いました。
ことばを増やすために必要なこと
具体的にはどうしたらいいの?
ことばのタンクを増やすためにできること4つ
コツを教えてもらいました。
同じものを見て話す
三項関係の成立といわれるそうですが、
ねこ:(その場にいる)
赤ちゃん:(ねこを見て)ニャーニャー
親:(おなじねこを見て)ニャーニャーね
3つのものが存在してなりたつ関係のことだそうです。
もちろん対象が実物でなくて、図鑑などの2次元でも問題はないと思います。
興味関心のあるものから広げる
うちの子は車が好き
というところから、車についての話を広げていくこともできます。
車のなかでも働く車が好き
働く車について話を広げていく
働く車の中でも工事現場にいる働く車が好き
働く車の工事現場の車について話を広げていく
「車」といっても車の何が好きなのかを観察して気づいてあげられるのは身近にいる親が一番上手!
ことばとジャスチャーをセットにする
音は残らないけど、行動を残る。
ただ「いいね!」というより、
親指立ててグッドポーズしながら「いいね!」と言った方が印象に残るように、動作とことばをセットにすることでことばの習得がしやすくなります。
子どもや大人の行動や気持ちを言葉にする
例)
子ども:(どのお菓子にするか悩んでいる)
親:どれがいいか悩むね~
例)
親:(お米を研ぎながら)お米研ぐよ~
お米を研ぐと白い水になるね~
といったように行動や気持ちことばを添えるだけて、どのようなことばを使えばいいのかを伝える事が出来ます。
タンクを開けるためにできること
ためたことばを引き出すためには「話したい!」という気持ちや場面を作ることが大事。
ことばを引き出す この一言!
子ども:お水がこぼれた
親:「で?」
子ども:タオルをください
と、「で?」と問うことで思考を未来の行動に向けてあげることができます。
怖い顔ではなくてにこやかに「で?」と問いましょう
ことばをいいかえてほしい
この場目にそのことばは適切じゃないよな…ってことありますよね。
新しいことばのモデルを示す
子:ありがとう
親:ありがとうございました、ね
といったように、注意や訂正ではなく、使ってほしいことばを伝えるイメージです。
くれぐれも、鬼の顔で訂正はしないように‥
反応しない
小さい子は音が楽しくてふさわしくない言葉を使いがち‥。
そんな時は激しく否定すると、その反応が嬉しくて何度も繰り返してしまうので、「反応しない」のも一つの方法。
ことばの覚え方 発語が遅くて気になっている方へ まとめ
ことばは生きていくうえで必要なものだからこそ、発語が遅いと発達の心配もしますよね。
まずは、「分かることば」を増やす。
親のできるところから始める大切さを感じました。
一人で難しいときは専門機関を頼る
今回は言語聴覚士の方からお話を聴きました。言語聴覚士の方は言葉を習得するためのプロ。
発達が気になったら相談されてみては。